明覚寺 略縁起

明覚寺(みょうかくじ)は浄土真宗・本願寺派・龍雲山・無量院と号す。

ご本尊は阿弥陀如来。

1578(天正六)年、本開院釋法西により開基される。

釋法西は、もと水野下総守信重(みずの・しもふさのかみ・のぶしげ)と云い、織田方の侍大将で、幾多の合戦に戦功を樹てた勇士であったが、骨肉相喰み、佛を滅し、権謀術数、栄枯盛衰、転変極まりなく、武士としての悪業の行く末に味気なさを心に痛感して、本願寺第九代・実如上人に帰依して僧となり、釋法西の法名を授かり、修行して明覚寺の住職として民衆を教化し、布教に一生を捧げ、1584(天正十二)年4月1日、七十九歳で浄土往生の素懐を遂げた。

1780(安永九)年12月2日、火災により、本堂・庫裏・法物などを焼失し、永く仮本堂の小庵であったが、五十六年後の1836(天保七)年に現在の本堂が再建された。2000(平成十二)年、本堂屋根瓦を乾式(土無し)工法により葺き替える大規模な修復工事が完成。

2001(平成十三)年3月、山門屋根瓦を乾式(土無し)工法により葺き替える修復工事が完成。

歴 代 住 職
開基 本開院 釋 法西
第2代 釋 了西
第3代 釋 西善
第4代 釋 観西
第5代 釋 向西
第6代 釋 入西
第7代 釋 覚明
第8代 釋 覚圓
第9代 釋 了佐
第10代 釋 乗玄
第11代 釋 覚應
第12代 釋 覚亮
第13代 釋 覚住
第14代 釋 覚城
第15代 釋 覚延
第16代 釋 覚導
第17代 釋 覚澄
第18代 本興院 釋 覚存
第19代 願海院 釋 圓暢
第20代 釋 英明(父・釋 教英)